平成29年度所得税等確定申告 土地等の譲渡所得増加
平成29年分所得税等の確定申告状況によると、同年分の申告所得金額41兆4,298億円はリーマンショック以降で最高額を記録したことが国税庁の発表で分かりました。特に著しい伸びを見せたのが土地や株式の譲渡所得で、全国の地価が上昇傾向にあることを反映した結果といえます。申告納税額の3兆2,037億円は平成10年分以降の最高額でした。
土地等の譲渡所得は、リーマンショック直後の平成21年分は前年の3兆2,197億円から2兆2,312億円へと急落したが、それ以降は毎年上昇でした。平成29年分の4兆7,557億円は平成21年分の2倍強でした。株式等の譲渡所得も申告人員が103万人と100万人を超え、有所得人員は53万3,000人(対前年比81%増)、所得金額は3兆5,732億円(同36.7%増)と大幅な増加となっています。
一方、贈与税の申告は、申告人員50万7,000人のうち申告納税額のあるものは36万9,000人、その納税額は2,077億円でいずれも減少しています。贈与税の増税直前の平成26年と比べて25%減少していることが分かりました。駆け込み贈与の反動で3年連続の減少でした。暦年課税の適用者は46万2,000人(うち特例税率適用者は23万2,000人)で、納税額のあるものは36万6,000人、申告納税額は1,747億円でした。相続時精算課税の適用者は4万5,000人で、納税額のあるものは4,000人、申告納税額は331億円でした。
平成29年度の所得税の確定申告をさせていただいきましたが、所得が増加された富裕層の方が多かったように実感しております。
コメント
コメントはありません